リスクを求めて外資系企業へ進路を取れ


 ネット配信記事の中に、医師が外資の金融・コンサル関連事業への転職が急増しているというタイトルに、クエスチョンの文字が私の頭の中をウロウロし始めました。いったいどういうことなのでしょうか。

 

 日本の国立大学医学部で“狭小な、リスクを取らない同室学生の集団”を感じながら6年の医療研修を終えた一人の女性が、卒業後に送った履歴書の送付先が日本の名門病院でなく、外資系のコンサルタント企業だったという話です。

 

 大半が医者の子供が通う大学の医学部では、敷かれたレールの上をただ乗っかっていけば将来に行けるという保守的な性格ばかりでリスクを取ろうとしないことに彼女はいらだちを感じていました。一方、親が医者だったりすると、子どもも当然医者にならないといけない、という家庭環境の中で育った日本の医学生は、いざなぜ医師になるのか、を聞いたときの応えが非常に弱々しいとうのです。それは彼らには医師になる理由よりも、医師になることが大事だと思い込んできたのでしょうから仕方ないことです。

 

 その点欧米の学生は医学部を志す前に、一年間休暇を取って、将来自分が何をしたいのか、本当に医師になりたいのか…等について世界中を旅したり奉仕活動をしたりして自分を見つめ直す期間があるといいます。だからこそ医師になると決めたときには、確固とした信念に基づいた志望動機を欧米の彼らは語れるというわけですね。

 

 それに引き替え日本の意志薄弱な医学生が多い環境の中で過ごした彼女は、卒業後、欧米をめざしたのみならず、医師になることも放棄してコンサル会社へ転職することを選んだという話です。

 

 医学生時代、日本の学生に対してもっとリスクをと望んだ彼女の真意は、ただ敷かれたレールの上で生きるのはやめて、自分自ら選んだ、行きたい道へ進むべきだ、といいたかったのでしょう。であれば、日本の医学部で学んだ6年間は、彼女にとって意味があったのでしょうか。もっと早く退学でもして、欧米企業でのスタートを切った方がよかったのではないでしょうか。

 

 この話は、一つの主体性がない子供、子供の将来を決めてしまう親、期待しすぎる親、その親の意向にそむけない子供という日本人の精神構造を医学の世界で表現したものです。そして一人の女性がとったリスク選択の一つの結果が、外資系コンサル企業への転職(転身)だったという話です。

 

 この話のように若いうちは、保守的にはなりたくないですね。外へ外へと視野を拡げいろんな体験を積んでみることがとても大切ですし、人生の中で唯一それができる時期ですからね。

 


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