〜転職で失敗しないために、転職理由を明確に〜

 何のための転職なのか、それが明確でなければ、その転職はたぶん失敗するでしょう。もし、転職をしたい理由が、今の環境からの逃避であったとしたら、それは間違いなく失敗します。実は、私がこのパターンで、転職に失敗をした経験があるのです。

 

 自分の得意とする語学力を活かせる職場ということで、念願かなって外資系企業に就職した私は、当初3年間は何の不満もなく仕事をしていました。労働条件も給与面も申し分なく、仕事自体にも非常にやりがいを感じていました。ところが部署の移動によって、その理想的な職場環境が一変してしまったのです。それは、労働条件でも給与でもなく、移動によって変わった仕事の内容でもない、先輩社員のいじめが原因でした。

 

 自分にとって、これほど素晴らしい職場は他にないと思っていたのに、執拗に続く先輩社員のパワハラによって、毎日が地獄のように感じられ、通勤が苦痛になりました。とにかく、1日も早くこの状況から抜け出たいという一心で、頭の中は転職することで一杯でした。今になって思うと、この時の自分が望んでいたのは転職ではなく、会社を辞めることだったと思います。今の環境から逃避するために、転職という形をもって、仕事を辞めたかっただけなのです。

 

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九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 

 何も考えずに慌てて見つけた転職先は、自分の語学力を活かせる職場とは全く無縁の不動産会社の営業職で、給与も労働条件も、前職とは比べものになりませんでした。企業の規模も異なり、多くの友人からは「勿体無い転職」だと言われました。仕事の内容も、とても自分に合っているとは思えず、私にとってまた新しい地獄の日々が始まったのです。転職は、逃げであってはいけないと思います。何のために自分が転職するのか、一度立ち止まって、冷静になって考えることをお勧めします。