ステップバックという新しい考え方は転職にも通用するか


 ステップバックという言葉は就職や転職、ビジネスの分野では耳慣れない言葉です。ステップアップのアップの部分がバックになっている点を考えれば、社会人としてはかかわりたくない言葉かも知れません。ところが、100人が100人同じ考え方をするわけではないし、働き方も100通りあるという観点から「ステップバック」が注目されているというのです。

 

 勘違いしてはいけないのが、ステップバックは都落ちのような転職や陥落してしまうという意味ではなく、あくまでも「意図的な後退」であるということです。といっても、大日本帝国陸軍が後退を転進と呼んでいたのとはわけが違います。いうなれば急がば回れというところでしょうか。

 

 ステップバックを簡単に理解するならば、近視眼的で猪突猛進の前進ではなく、広い視野で物事をとらえ、マイナスに映る事柄でさえもプラスに転換する心持といえそうです。つまりは、自分自身がその状況をどう捉えてどう今後につなげるかという意識の問題になります。

 

 こういってしまうと、失敗を重ねた末の成功であるとか、転職を繰り返して掴んだトップの座のように昔からあることの呼び方を変えただけかも知れませんね。つまりは、結構普遍的なものであるということでしょう。
 65歳定年制の話題が出ている昨今、70過ぎても元気に働いている人が珍しくない時代です。長い人生、ステップバックで結果的に前進する心の余裕を持つだけの時間はある筈です。当然、転職もそのひとつとなります。